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元刑事である佐藤浩市演じる遠野一行。

＜あらすじ1＞

警視庁元捜査一課のエースで新任教官の遠野と若き訓練生たちの魂のぶつかり合いが始まります。着任早々、遠野は自分が担当する教場の訓練生の宮田らに、携帯電話禁止、40kmの駆け足訓練など過酷な試練を課します。

厳しくされることに慣れていない宮田らは、遠野の厳しい指導に不平不満を漏らしました。また、遠野はあまりの厳しさから初任教養部長の蓑島にもにらまれます。そんな中、警察学校付近のレンタルビデオ店で立てこもり事件が発生しました。

宮田らは、実務的な訓練として職務質問の訓練に取り組みます。宮田と湯原はコンビを組み、不審者に見立てた遠野を職務質問するが一蹴されます。その後、宮田らは厳しい訓練の気晴らしに、寮を抜け出してラーメンを食べに行来ました。

だが店で遠野と鉢合わせてしまいます。過酷な訓練をこなす宮田らは射撃訓練に入り、元射撃部の湯原は自慢の腕を披露するが、宮田らは思うようにいかなかったのです。

上野に至っては発砲すらできないありさまでそんな中、拳銃の弾丸を詰める薬きょうが紛失しました。遠野は訓練生の中に犯人がいるとにらみます。

＜あらすじ2＞

今は警察学校の教官として、若き警察官を教育する立場にあり、スタンスは生徒と馴れ合わず厳しく接する。遠野はいわば鬼教官だ。

様々な理由で警察官を目指す若者と日々ぶつかり合い、彼らの成長を促すとともに、警察時代に遠野の未解決となっていた複雑に絡み合う事件も描かれていく…。

「青春」の要素に「警察学校」という重厚なストーリーを加えたのが本作。

＜感想1＞

三浦春馬くんの当時の演技が見れる作品です。

佐藤浩市さんの演技は渋く見事。三浦春馬くんとの絡みはいわずもがな、ドラマ主題歌もマッチしていて、すごく印象に残りやすい作品です。

警察学校を舞台とした作品はいくつもありますが当時はあまりありませんでした。ただ今となっても木村拓哉さん主演の教場と並んで名作ですし、より青春寄りに描かれています。

基本1話完結ですが、全話で泣けるレベルの出来栄え。

最近、また日の目を見始めた隠れた名作ですが、ユーモアさと警察学校という堅苦しい舞台をうまくミックスさせた珍しい作品となっているので、見たことがない人はぜひ見てほしいです。

＜感想2＞

警察学校の生徒に厳しく、警察官になる覚悟を叩き込む佐藤浩市さん演じる元刑事の遠野教官と無難にこなす冷めた若者や自分なりの理由で刑事になることを切望する若者や安定した暮らしを求めて警察官になろうとする者など、多種多様の警察学校の生徒のぶつかり合いと成長を描く青春学園ドラマに刑事ドラマのテイストをミックスした骨太な人間ドラマが見所でもありました。

ベテラン俳優の佐藤浩市さんと三浦春馬さんたち若手俳優のぶつかり合いと成長が反映されているようで、そこがよりリアルな青春人間群像劇に仕上がっている感じが良かったです。

佐藤浩市さんのセリフ一つ一つに重みがあったし、これまでの刑事人生に影や悔いを滲ませながらも、決して信念とプライドは捨てず、鋭さと厳しさを持って学生達に向き合う主人公が印象的でした。

特に三浦春馬さんと池松壮亮さんはさすがの存在感と安定感だった。みんな素晴らしい俳優さんばかりだけど、三浦春馬さんが1番輝いていました。