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『ニケの冒険譚』に憧れる少女、イレイナ。自分もニケのように魔女となり世界を巡るのだ。そう夢を見て、必死の努力を重ね、魔女見習いの試験に見事合格！

しかし、史上最年少で周りを圧倒しての合格は彼女を少々増長させた。そのためか、弟子入りの申し込みを次々と門前払いされてしまう。魔女見習いが魔女になるためには、他の魔女から教えを受け一人前と認められなければならないのだ。

このままでは魔女になれない……。

そんなある日、森に怪しげな魔女が来たという噂を耳にする。自分のことを知らない魔女ならば、弟子入りできるかもしれない。そんな思いを胸に、森で出会った魔女は蝶とじゃれあい奇怪な笑い声をあげるいかにもな変人だった。

しかもイレイナのことを知っていた。きっとまた断られる。落胆し帰ろうとするが、あっさり弟子入りを認められる。それが『星屑の魔女』フランとの出会いだった。

やっと叶った弟子入り。しかし命じられるのは肩もみ、食事の用意、買い物、蜘蛛退治……。雑用ばかりで何も教えてもらえないことに、イレイナは我慢と不満を貯めていた。

そうして1ヶ月が過ぎたころ、フランから「試験をする」と告げられる。

試験の内容は、フランと戦うこと――イレイナは必死に応戦するも、圧倒的な実力差を見せられボロボロになる。追い詰められたイレイナは、ついに泣き出してしまった。

その涙に、フランはやりすぎたと大慌て。手を変え品を変え慰めようとするが、イレイナは突っぱね「自分を魔女にする気なんて最初からなかったくせに」と、今までの不安を吐露する。

するとフランは驚きの事実を明かした。

今までの行いは、イレイナの両親から頼まれてやったことだというのだ。イレイナの慢心を心配し、「今のうちに失敗を学ばせてほしい」と依頼されたフラン。

最初のうちは厳しい試練を課して挫折を覚えさせるつもりだった。

だが、雑用の日々の中でも魔女の勉強を欠かさず、ぐっと我慢するイレイナを見て、別の問題点に気づき今回の試験に至ったのだという。どんな試練でも耐えてしまうであろうイレイナに、大事なことを教えるために。

「嫌なものは嫌と言えるようになりなさい」

自分自身を守るために――。

それから、魔女の修行の日々が始まった。今まで我慢していたことも、言えるようになったイレイナ。充実した生活を送り、ついに修行を終えたある日の事。

一人前の魔女の証として、イレイナはブローチと魔女名『灰色の魔女』をもらう。

そして、フランは国に帰るという。この国に来たのは会いたい人がいたからだと。その人には会えたのですか？というイレイナの問いに笑みだけを残し、フランは去っていった。

ついにイレイナも旅立ちを迎えた。

両親から愛情の籠った送り出しを受け、イレイナは飛び立つ。幼いころ憧れたニケのように、日記帳を抱えて。

ファンタジックな世界の魅力が詰まった1話目でしたね！

始終作画崩れもなく、激しい戦闘シーンを魅せてくれました。ごはんが美味しそうだったのも好ポイント！生活の中に魔法の存在が馴染んでいるのもよかったです。

流れ星を操ったり、帽子を収納したりと、当たり前のように魔法が出てきて「あー、この世界にいきたい～！」とファンタジー世界への憧れを刺激されました。

戦闘魔法もかっこいいのですが、生活に密着した魔法にもそれぞれの良さがあって、たまりませんね。

イレイナがボコボコにされるシーンは、もしかしたらフラン先生は敵なのかもしれない…とハラハラしました。が、先生も両親も良い人で安心しました。

こういった優しい世界と、美しい作画を維持できるならば今期の癒しアニメとしても期待できそうです。フラン先生の「会いたかった人」が誰なのか、気になりますね～。

イレイナの両親？それともイレイナ自身か、はたまた今後でてくるキャラクターなのか？

これからの旅路も、出会いが多そうで楽しみです！

入

魔法使いの国にやってきたイレイナ。
その名の通り、魔法を使える者しか入国できない風変わりな国だ。
簡単な魔法が使える者は魔導士、見習い試験を突破した者は魔女見習いになり、魔女と呼ばれるのはごく一握りの者だけ。
魔女である自分は、魔法使いの国で尊敬を集めることだろう……イレイナは期待に胸を膨らませていた。
箒に乗った人々が空を舞い、窓から窓へと飛び立っていく。この国ならではの風景を眺めていると、箒に乗った少女が突っ込んできた。
その勢いに巻き込まれ、屋根へ真っ逆さまに落ちるイレイナ。
衝突で屋根はめちゃくちゃになってしまった。
それを見て少女は顔を青くするが、イレイナの魔法で崩れた瓦も少女の怪我も元通りに！
尊敬の眼差しを向けてくる少女と別れ、宿探しに出向くイレイナ。
しかし、行く先々の宿で追い出されてしまう。
不思議に思いながら、最後の一軒を覗くとそこには先ほどの少女がいた。
彼女、サヤはこの宿で働いているらしい。
今晩の宿を確保できた。安堵したところで、イレイナはブローチを失くしていたことに気づく。
ブローチは魔女の証であり、魔法の師から贈られた大切なものだ。
慌てて探すが、どこにも見当たらず落ち込むイレイナ。
そこにサヤがやってきた。魔女見習い試験の極意を教えて欲しいと頼み込まれ、事情を聞くことに。
サヤには妹がいる。魔女見習いになるために、姉妹そろって遠路はるばるこの国にやってきたという。
しかし妹は、一足先に魔女見習いとなり故国に帰ってしまった。
その焦りから、魔女に教えを乞おうと思ったらしい。
話を聞き終えたイレイナは、ブローチを見つけるまでの期間限定で先生役を引き受けることにする。

まずは箒の扱い方から。
二次試験、空を飛びながらの魔法戦を突破しようと思うなら、箒を暴走させていては話にならないのだ。
受験生同士で戦い、最後の一人だけが魔女見習いとして認められる。見習い試験が難関と呼ばれる所以である。
サヤはあっという間にイレイナと同程度に飛べるようになった。
その成長速度に驚きつつ、次は風魔法の練習に移る。
風の流れで他の受験生を妨害できる便利な魔法だ。

こうして特訓が順調に進んでゆく一方で、ブローチ捜索には進展がなかった。
今日も見つからない、そう息を吐いたところで老婆と目が合った。
なんとその老婆は、イレイナのブローチを見たと言ってきて……。

その夜、一緒に寝てもいいかとサヤが訪ねてきた。
了承し、枕元で二人おしゃべりをする。
もう自分の助けが必要ないぐらい、サヤは成長したと語りかけるイレイナ。
サヤは否定し、この国を離れるまでは一緒にいて欲しいと言う。
無理な相談だ。そう呟き、イレイナはブローチを返してほしいと切り出した。

そもそも出会いからしておかしかったのだ。
初対面の時、サヤは箒を暴走させていた。
そんな腕前では、遠くの故国からこの国まで来ること自体困難だ。
不自然なほど下手な飛び方、早すぎる上達、老婆から聞いたブローチの行方。
そう、サヤはわざと下手な飛び方をしてイレイナにぶつかり、その後ブローチをこっそり拾っていたのだ。

寂しくてたまらなかった、独りぼっちが嫌で嫌でこんなことをしてしまったと涙するサヤ。
そんなの理由にならないとイレイナはデコピンを喰らわせ、本当になにかを成そうとしたとき、人は孤独になるものだと説く。
しかし独りぼっちで戦う辛さは自分にもわかる。
サヤへの励ましに、自分の分身として帽子を贈るイレイナ。
もうサヤは、一人になっても孤独にはならない。私とサヤの妹が見守っているのだから。そう言われ、サヤは喜びの涙を流す。
その姿に、イレイナは昔の自分を重ねるのだった。

それから半年後。
魔女見習い試験合格者の記事に、サヤの名前が乗っているのを見つけ微笑むイレイナ。
そこには、合格するまでの苦難の日々や、妹の事、ある旅人との出会いが綴られていた。
立派な魔女になり、大好きな旅人に会いに行くのだという彼女の夢も。
旅をしながら、気長に待っていますよ。サヤさん。
イレイナはそうつぶやき、笑みを深めた。

「この美女は、誰でしょう？」「そう、わたしです！」は毎回のお約束なのでしょうか？なんだかクセになってきますねｗ
イレイナらしさ満点の決まり文句で好きです！

今回は、魔法使いの国ということでイレイナのすごさが垣間見える回でした！魔女見習い試験があんなに厳しいものだったとは……イレイナが二度と受けたくないと思うのも納得です。

これを合格してやっと見習い……。魔女ってスーパーレアなんですね。時間逆転まで出来るとは思ってもみませんでした。これは確かに国の重鎮も狙える。

特訓の中で、イレイナの受験突破方法も出てきました。風魔法の妨害で圧勝するイレイナ、他の受験生にとっては悪夢になってそうです。そのシーン見たい……！

きのこを押し付けるシーンや、サヤを抱きしめ孤独について説くシーンは1話でのフラン先生とのやりとりを彷彿とさせました。

イレイナは1年で修行を終えましたが、その中で先生にたくさんのことを教えてもらったのだなと感じます。先生と呼ばれドヤ顔するイレイナは、今回の一押しポイントです！声もドヤドヤしていてとても良い。

次はどんな国に行くのでしょうか？3話が楽しみです。

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